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節分祭「鬼やらい」──鬼去りて、福来たる

早咲きの梅がほころびはじめる頃、節分がやってきます。
今年は、喜多見の氷川神社で執り行われる節分祭「鬼やらい」に足を運びました。
世田谷区の無形民俗文化財にも指定されている貴重な神事です。

参道に並ぶのは、厄除けのお札入り福豆や御守り。
一陽来復を願う多くの人で、境内はすでに賑わいに包まれています。

参拝者一人ひとりに福豆が手渡され、大事そうに握りしめている人の姿も。

やがて鐘や太鼓の音が鳴ると、恵比寿様と大国様が姿を現します。
日常では近くで見ることのない福の神様。
近くをお通りになるだけで、福が舞い込んできそうなありがたさです。

澄んだ篠笛の音色とともに、行列はゆっくりと社殿へ。

祝詞奏上ののち、いよいよ来賓の方々の豆まきが始まりました。

太鼓が「ドン、ドン、ドン」と鳴り響くと、赤・青・黒・白の鬼がどこからともなく現れ、
境内からは「わぁ!」という声が上がります。

社殿に上がろうとする鬼と、それを拒む神官。
鬼と神官の掛け合いを行う儀式「鬼問答」が繰り広げられます。

「鬼は外!」
問答に敗れた鬼は、桃の弓、葦の矢、そしていり豆に追われ、山へ……。
ではなく、参道へ。

その後──。
「福は内!」の声が境内に響くと、福の神が神前へ。
恵比寿様が鯛を釣り上げ、大国様が小槌を振るう。
福を授ける舞が、静々と納められるとか。
その結末は、ぜひその目で。

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