「ピタゴラスイッチ」「バザールでござーる」「だんご3兄弟」「スコーン」「ポリンキー」…。
多くの人が、耳にすれば瞬時に映像や音声を思い出すこれらの名作は、すべて佐藤雅彦というひとりの表現者によるものです。
テレビCM、教育番組、書籍、ゲーム、映像作品など、多彩なメディアを横断して活躍してきた佐藤氏の創作活動をたどる大規模個展が、横浜美術館で開催されています。
会場には、人気番組「ピタゴラスイッチ」の名物“ピタゴラ装置”も登場。
装置に使われる多くの小物が、佐藤氏の長年の私物というエピソードにも驚かされます。
本展のテーマは「作り方を作る」。
目的地への最短ルートではなく、ゼロから発想を組み立てる過程こそが新しさを生むという、佐藤氏の方法論に触れられる貴重な機会です。
観覧後には、きっと“伝える”ことや“分かる”ことの新しい視点が開けるはず。
大人から子どもまで楽しめる、知的で刺激的な展覧会です。
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