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「百段階段~妖美なおとぎばなし~」 

日本美のミュージアムホテルと称される
「ホテル雅叙園東京」

館内には有形文化財の「百段階段」があります。
昭和10年に建てられた木造建築で、
7つの部屋を99段の階段がつなぐ美の世界です。

年間を通じて様々な企画展が開催されていますが、
この夏のテーマは「妖美なおとぎばなし」
アートが好きなMさんSさんと、
7つの部屋を覗いてきました。

【十畝(じっぽ)の間】
きらめく竹灯籠と、和紙でつくられた
月の光が表現する「竹取物語」の世界。
光る竹から生まれたかぐや姫の神秘的な物語。

【漁樵(ぎょしょう)の間】
陰陽師・安倍晴明の母の物語
「葛の葉(くずのは)伝説」の一場面。
愛する子を置いて立ち去らねばならない母が、
悲しみの句を障子に綴る情景です。

【草丘(そうきゅう)の間】
川の上流にある竜門を昇りきった鯉だけが
龍になるという「登龍門伝説」
紙細工と生け花、水墨画のコラボレーション。

【静水(せいすい)の間】
おとぎばなしに登場する生きものたちの部屋。
様々な技法で表現した作品が展示されています。

【星光(せいこう)の間】
鬼、河童、天狗など異界の物が集う部屋。
妖怪も神になり得る。善と悪の境目を問う物語。

【清方(きよかた)の間】
おとぎばなし「見るなの座敷」
ウグイスの化身である女との約束を破って、
幸せな生活を失ってしまう男の物語。
希莉光(きりこ)あかりによって描かれています。

【頂上の間】
「天女の羽衣」~終末の章~
天へと戻った妻を迎えに行くため、
天まで伸びる植物を育てる男の章。
幻想的な光を放つ照明の世界です。

夢か現か幻か。
7つの部屋で垣間見た妖美なおとぎばなし。

この秋は月にまつわる企画展が開催されています。
部屋ごとに異なるお月見を愉しめるかもしれません。

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