「百段階段~妖美なおとぎばなし~」 2024.10.10外出支援 日本美のミュージアムホテルと称される「ホテル雅叙園東京」 館内には有形文化財の「百段階段」があります。 昭和10年に建てられた木造建築で、7つの部屋を99段の階段がつなぐ美の世界です。 年間を通じて様々な企画展が開催されていますが、この夏のテーマは「妖美なおとぎばなし」 アートが好きなMさんSさんと、7つの部屋を覗いてきました。 【十畝(じっぽ)の間】 きらめく竹灯籠と、和紙でつくられた月の光が表現する「竹取物語」の世界。 光る竹から生まれたかぐや姫の神秘的な物語。 【漁樵(ぎょしょう)の間】 陰陽師・安倍晴明の母の物語「葛の葉(くずのは)伝説」の一場面。 愛する子を置いて立ち去らねばならない母が、悲しみの句を障子に綴る情景です。 【草丘(そうきゅう)の間】 川の上流にある竜門を昇りきった鯉だけが龍になるという「登龍門伝説」 紙細工と生け花、水墨画のコラボレーション。 【静水(せいすい)の間】 おとぎばなしに登場する生きものたちの部屋。 様々な技法で表現した作品が展示されています。 【星光(せいこう)の間】 鬼、河童、天狗など異界の物が集う部屋。 妖怪も神になり得る。善と悪の境目を問う物語。 【清方(きよかた)の間】 おとぎばなし「見るなの座敷」 ウグイスの化身である女との約束を破って、幸せな生活を失ってしまう男の物語。 希莉光(きりこ)あかりによって描かれています。 【頂上の間】 「天女の羽衣」~終末の章~ 天へと戻った妻を迎えに行くため、天まで伸びる植物を育てる男の章。 幻想的な光を放つ照明の世界です。 夢か現か幻か。7つの部屋で垣間見た妖美なおとぎばなし。 この秋は月にまつわる企画展が開催されています。 部屋ごとに異なるお月見を愉しめるかもしれません。 Post Share Hatena Pocket RSS feedly 外出支援アート, 展示